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はじめに

わたしは中国語を20年以上学習しました。中国語が難しく感じるのは、ネット上の俗語(スラング)が、SNSだけに留まらず、ニュースなど幅広く用いられていることが一つ上げられると思います。

中国人がメールを使わず、チャットで取り引きをしているのを見ていて感じましたが、公私をそれほど使い分けない文化は顕著です。SNSが流行りだすと、新語やスラングはますます多くなりました。日本でネット用語は若者言葉として一蹴されますが、中国では年配者へまで浸透する傾向が強いと感じます。

以前はアルファベットは皆無に等しく、外来語などすべてを漢字に置き換える文化でしたが、いまでは多くのアルファベットが散見されます。政治的な背景もあり、表現の仕方が多様になったことで隠語も増え、次々と新語が現れるのですが、定着するものもあれば数年するとほとんど使われず死語となる単語も千万無量です。

辞書ではカバーしきれなく限界があります。逆にいうとSNS上では辞書のすべてを知っても理解できない文章がたくさん存在しています。それゆえに、「辞書に載っていない中国語」の必要性を以前から感じていました。今までにまとめてきたものが皆さんのお役に立てば幸いです。

中国語マスターへの近道

外国語の習得は、インプットとアウトプットのバランスが重要です。今はバイリンガル、トリリンガルどころか、数カ国語を流暢に話す言語スペシャリストをユーチューブなどで見かけます。そのような人はもちろん語学の才能もあるのでしょうが、間違いなく相当の努力をしており、更にインプットとアウトプットのバランスが取れていると思います。

アウトプットという会話の機会が増えることで、覚えた単語やフレーズが生きたものになります。また、アウトプットすることで、日本語にない使い方があることにも気づかされます。

例えば、中国語で「有没有」という言い回しがありますが、会話をしていると「去不去」(行く行かない?)、「吃不吃」(食べる食べない?)など独特の使い方をよくしていることに気づかされます。日本語では、「行く?」「食べる?」と聞くのが一般的です。当たり前のことですが、言い回しをそのまま覚えてインプットするのです。

このように相手の話す言語を肌で感じて覚え、子供がちょっとずつ言葉を発して会話をしていくように、少しずつ単語やフレーズを覚えていくしかありません。つまりは、どんな外国語の達人と感じる人でもこれの繰り返しをしているだけなのです。言語習得は、絶対にこれ以外のマスター方法はあり得ないと断言できます。

そのため、ある程度の勉強をしたら、すぐにアウトプットを意識するのが習得のコツだと感じます。いまは世界中の人と会話を楽しめる無料で使えるアプリもあるため、たくさん会話して聞いて、使って覚えることが重要です。少し難しい中国語を聞きたいなら、中国語の字幕が付いた動画を見ることもオススメです。字幕のついたニュースもネット上にたくさん存在しています。

もっと初心者向きには、中国人の友達をつくるのがよいでしょう。次に会うときにこのフレーズを使おうと思いインプットすることで、より生きた言語が習得できます。そこまでアクティブに動く時間がないという人は、有料ではありますがアウトプットに最適なサービスもあるため活用するとよいでしょう。

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