内卷(nèi juǎn)
意味:①激しいパイの奪い合い、過当競争 ②内向きな考え方、内向き志向
過度な競争社会、過酷な競争に巻き込まれる状況を象徴しており、そこから生まれる弊害を表現した単語。インボリューション(involution)の訳とされているが、「内巻き、内向性」(物事が外側ではなく、内側に向かう動き)のこと。受験勉強で過剰なまでの競争をして勝利を勝ち取ったものだけが、社会的な成功を勝ち取ることができるという考えのことを指していた。学びの本来の目的や何のために学習するのかと考えるより、受験勉強自体が目的となり社会で成功するためだけに学習する「内向き」の人たちの社会現象ともいえる。この競争は受験が終わり就職活動でも続き、入社して働けば社内でも出世レースがあり競争社会から一生抜け出すことができない。この状況を放棄した人が、躺平「頑張らずゴロゴロする、マイペースでのんびりする、欲張らず妥協する」となる。
競争社会がもたらす弊害と悪影響に「内向きな考え方=消極的な思考」がある。結局は受験勉強で限られたパイ(合格枠)を競争して奪い合って来たため、決められた模範解答を覚えることだけに囚われ、創造性が生まれづらく考え方が内向き(消極的)となる。このような内向き化する傾向を”内卷化”という。行业内卷「業界内の激しい競争」は、技術革新や新しい客層の開拓がないなどで、すでに消費が頭打ちで停滞している状態をいう。太卷了は「(競争社会で)息苦しい、大変だ、プレッシャーが大きい」、このほか很卷、好卷のように”卷”を単独でも使用することも多い。反義語は外卷「①新天地を開拓する ②外に目を向ける ③外巻き」となる。
例:内卷时代,我们必须不停奔跑
「過度な競争時代、我々はずっと奔走し続けなければならない」
例:快递行业价格战加速内卷
「宅配便業界は、客を奪い合う過当な価格競争が加速している」
例:房地产消费疲软,内卷激烈
「不動産業界の消費は鈍化し、熾烈な過当競争となっている」
为什么世界都在内卷化?没有新的经济增长点?
「どうして世界は過度な競争市場なのか、新しく経済成長が見込める分野がないから?」
例:在赚钱上内卷,在烂事上躺平
「お金儲は一生懸命に頑張り、どうでもよいことには欲がない」
例:年轻人反对的不是加班,而是无意义的加班内卷
「若い人が反対しているのは残業ではなく、無意味な残業の内向き志向だ」
例:现在为什么都不生小孩?都内卷?
「いまどうしてみんな子どもを産まないの?みんな考えが内向き志向?」
例:高考内卷的现状必然打破
「全国統一大学入学試験の内向きな現状は、必ず打ち破らなければならない」
例:当下“内卷化”现象严重,穷人越努力越穷
「いまは内向き志向が深刻だ、貧しい人は努力しても更に貧しくなる」
例:电商低价“内卷”,如何差异化破圈?
「電子商取引は内向きな争いとなっている、どのように差別化して打開すべきか?」